⚫今日わたくしたちが生きる社会には、さまざまな集団が存在します。
⚫これらの集団は大きく二つの形態におけることができます。
⚫それがゲマインシャフトとゲゼルシャフトです。でも、この二つの言葉はちょっと難しそうですね。簡単に言えば、古いタイプの集団と新しいタイプの集団ということになります
ゲマインシャフト
⚫ゲマインシャフトは、家族や親戚、近所の人々のように、血縁や知恵に基づく密接な関係性を持つ集団です。
⚫この集団では、みんながお互いを知っていて支え合っています。
⚫途上国ではこのようなゲマインシャフト的な社会が多く見られます。
⚫人々は互いに強い絆で結ばれており、一緒に問題を解決してゆく力を持っています。
⚫しかし、このタイプの集団しがらみも多く、変化にあまり柔軟ではないことがあります。
ゲゼルシャフト
⚫一方ゲゼルシャフトは、近代工業化によって出現した集団形態と考えることができます。
⚫このタイプの集団は、仕事や趣味、利害関係によって人々が集まる形態です。
⚫つまり、個人主義が根底にあり、人々の関係性は機能的で契約的なものが多いです。
⚫多くの先進国では、経済や社会の運営がこのゲゼルシャフト型で行なわれています。
⚫このシステムは効率的で、おーきな成果を上げることができますが、人々の間のつながりは薄く、孤独や疎外感を感じる人も少なくありません。
どちらがよいのか?
⚫ただ、どちらの携帯も完璧ではありません。
⚫ゲゼルシャフト型社会を目指している国も多いですが、
⚫一部の国では古いタイプのゲマインシャフトを選ぶ傾向があります。
⚫これは人々の間の強いつながりや支え合いがまだ大切だと考えられているからです。
日本はどうか?
⚫日本に目を向けると、経済的にも法制度の面も先進国に分類されていますが、ほかの先進諸国と同じく全く同じレベルで近代化されているわけではないと考えられます。
⚫日本ではマンシャフト的な風潮が色濃く残っていて、家族や地域社会が重視されています。
⚫これは日本独自の文化や伝統が近代化の波の中でも大切にされているかもしれません。